神領不動産 春日井市 神領不動産 春日井市

0568-51-0033

KNOWLEDGE 不動産豆知識

2026.07.07

【実家じまい】親の家を将来どうするか?売る?貸す?相続?後悔しないための全知識

【実家じまい】親の家を将来どうするか?売る?貸す?相続?後悔しないための全知識

「親が高齢になってきて、実家の将来が心配…」「親から家のことを相談されたけれど、どうしたらいいか分からない…」

40代、50代、60代になると、多くの方が親の家の将来について考え始める時期を迎えます。実家を売却するべきか、賃貸に出すべきか、それとも相続するのか。空き家にしておくリスクは?兄弟で意見が分かれたらどうなる?

この記事では、そんな漠然とした不安を抱えるあなたのために、「親の家 将来 どうする?」という疑問に、売却、賃貸、相続、活用といった具体的な選択肢から、相続トラブルの回避策、空き家管理の注意点まで、専門家の視点も交えながら分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたとご家族にとって最善の選択肢が見えてくるはずです。さあ、後悔しない実家の未来設計を始めましょう。

併せてご覧ください!
公式チャンネルで「相続不動産売却のコツ」を配信中

神領不動産 YouTubeチャンネルはこちら

家を売却する場合

親の家を売却することは、実家じまいを考える上で最も一般的な選択肢の一つです。まとまった資金を得られる可能性がある一方で、親の思い出の詰まった家を手放すことへの心理的な抵抗や、売却にかかる手間や費用も考慮する必要があります。

メリット・デメリット

実家を売却する最大のメリットは、まとまった資金を得られる点です。これにより、親の介護費用や自身の老後資金、あるいは新たな住まいへの費用に充てることができます。また、固定資産税や維持管理費用といった経済的な負担から解放されることも大きな利点です。空き家にしておくことによる防犯・防災上のリスクもなくなります。

一方でデメリットとしては、親御さんが住み慣れた家を手放すことへの心理的な抵抗や、思い出の場所がなくなることへの寂しさが挙げられます。また、売却には仲介手数料、測量費用、登記費用などの諸経費がかかるほか、売却益が出た場合には譲渡所得税が発生する可能性もあります。売却活動自体にも時間と手間がかかるため、計画的に進める必要があります。

売却の流れと注意点

実家を売却する際の流れは、まず複数の不動産会社に査定を依頼し、その中から信頼できる会社を選んで媒介契約を結ぶことから始まります。査定額の根拠や販売戦略をしっかり確認しましょう。次に、不動産会社が買主を探し、内覧が行われます。買主が見つかり、売買価格や引き渡し条件が合意に至れば、売買契約を締結します。この際、契約書の内容を十分に確認し、不明な点は必ず質問してください。

特に注意したいのは、契約不適合責任です。これは、引き渡し後に雨漏りやシロアリ被害などの欠陥が発覚した場合、売主が買主に対して修繕や損害賠償の責任を負う可能性があるというものです。売却前に家の状態をしっかりと把握し、告知すべき点は正直に伝えることが重要です。また、売却益が出た場合は譲渡所得税がかかるため、確定申告が必要になります。特例が適用されるケースもあるため、事前に税理士に相談することをおすすめします。

相場を知る方法

実家を適正な価格で売却するためには、まず相場を知ることが重要です。最も手軽で確実な方法は、複数の不動産会社に査定を依頼することです。一社だけでなく、最低でも3社以上に依頼し、査定額だけでなく、その根拠や販売戦略、担当者の対応なども比較検討しましょう。

また、国土交通省が運営する「不動産取引価格情報検索」や、民間の不動産情報サイトで周辺の類似物件の取引事例や募集価格を調べるのも有効です。ただし、物件の築年数、広さ、間取り、立地条件、周辺環境などによって価格は大きく変動するため、あくまで参考として捉え、最終的には専門家である不動産会社の意見を参考に判断するようにしましょう。

家を賃貸する場合

親の家を「売却する」でも「相続する」でもなく、第三者に「賃貸する」という選択肢もあります。これは、実家を手放さずに収入を得たい場合や、将来的に自分たちで使う可能性がある場合に有効な方法です。

メリット・デメリット

実家を賃貸に出すことには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 安定した家賃収入: 定期的な家賃収入は、実家の維持費や固定資産税の支払いに充てたり、家計の足しにしたりできます。

  • 資産の維持: 家を売却しないため、所有権を維持したまま資産として残せます。将来的に状況が変わった際に、再度売却や自己居住を検討することも可能です。

  • 空き家対策: 入居者がいることで、空き家による老朽化や防犯上のリスクを軽減できます。

デメリット

  • 空室リスク: 入居者が決まらない期間や、退去後の次の入居者が見つかるまでの間は家賃収入が途絶え、収益が悪化する可能性があります。

  • 修繕費用: 経年劣化や入居者の過失による損傷など、修繕費用が発生する場合があります。

  • 入居者トラブル: 家賃の滞納、近隣住民とのトラブル、設備の故障対応など、入居者との間で問題が発生する可能性があります。

  • 管理の手間: 日常的な管理やトラブル対応には、時間や手間がかかります。

賃貸運用の方法(大家さんになるか、管理会社に任せるか)

賃貸運用には、大きく分けて「自主管理」と「管理会社への委託」の2つの方法があります。

1. 自主管理(大家さんとして運営)

所有者自身が、入居者募集から契約、家賃の集金、設備の修繕手配、入居者からの問い合わせ対応、退去時の立ち会いなど、賃貸経営の全てを自分で行う方法です。

  • メリット: 管理費用がかからないため、家賃収入を最大限に確保できます。自分の裁量で全てを決定できる自由度があります。

  • デメリット: 専門知識や経験が必要で、時間と手間がかかります。入居者とのトラブル対応や緊急時の対応も全て自分で行う必要があります。遠方に住んでいる場合や、本業が忙しい場合には現実的ではありません。

2. 不動産管理会社への委託

不動産管理会社に賃貸物件の管理業務を委託する方法です。管理会社は、入居者募集、賃貸借契約の締結、家賃の集金、クレーム対応、退去手続き、リフォームの手配など、幅広い業務を代行してくれます。

  • メリット: 管理の手間がかからず、専門知識がなくても安心して賃貸経営ができます。入居者トラブルや緊急時もプロに任せられるため、精神的な負担が少ないです。

  • デメリット: 管理委託費用(家賃の5~10%程度が一般的)が発生するため、自主管理よりも手元に残る収入は少なくなります。また、管理会社の選定が重要になります。

サブリース契約

管理会社への委託の一種として、「サブリース契約」があります。これは、管理会社がオーナーから物件を一括で借り上げ、管理会社自身が貸主となって入居者に転貸する方法です。空室の有無にかかわらず、オーナーには毎月一定額の家賃が保証されるのが大きな特徴です。

  • メリット: 空室リスクを回避でき、安定した収入が得られます。

  • デメリット: 通常の管理委託よりもオーナーへの賃料が低めに設定されることが多いです。また、契約内容によっては家賃の見直しが行われるリスクもあります。

ご自身の時間や手間、賃貸経営の経験、実家との距離などを考慮して、最適な方法を選びましょう。

賃貸に出す前の準備

実家を賃貸物件として貸し出す前には、いくつかの準備が必要です。

  1. 物件の状態確認とリフォーム: 築年数が古い場合は、水回り(キッチン、風呂、トイレ)や壁紙、床などのリフォームが必要か検討します。入居者が快適に暮らせる状態に整えることで、入居者が決まりやすくなります。

  2. 設備の確認: エアコン、給湯器、照明器具などが正常に動作するか確認します。故障している場合は修理または交換が必要です。

  3. 賃料設定: 周辺の類似物件の賃料相場を調査し、適切な賃料を設定します。不動産会社に査定を依頼するのも良いでしょう。

  4. 入居者募集: 不動産会社に依頼し、インターネットや店頭で入居者を募集します。

  5. 賃貸借契約書の作成: 入居者が決まったら、賃貸借契約書を締結します。家賃、契約期間、敷金・礼金、修繕費用の負担区分などを明確に定めます。

  6. 火災保険への加入: 万が一の火災や自然災害に備え、家主向けの火災保険に加入しておきましょう。

  7. 確定申告の準備: 家賃収入は不動産所得となるため、確定申告が必要です。経費となるもの(修繕費、管理費、固定資産税など)を把握し、領収書などを保管しておきましょう。

これらの準備を計画的に進めることで、スムーズな賃貸運用が可能になります。

相続する場合

親の家を相続することは、親の思い出が詰まった実家を受け継ぐという点で、感情的な価値が高い選択肢です。しかし、法的な手続きや税金の問題、兄弟姉妹との関係性など、考慮すべき点が多岐にわたります。ここでは、実家を相続する際の基本的な知識と、後悔しないための注意点を解説します。

相続の基本(遺言、遺産分割、相続税)

親の家を相続する際には、まず「誰が」「何を」「どれだけ」相続するのかを明確にする必要があります。このプロセスには、遺言書の有無が大きく影響します。

遺言書がある場合、原則としてその内容に従って遺産が分割されます。ただし、遺留分(法定相続人が最低限受け取れる相続分)を侵害している場合は、トラブルに発展する可能性もあります。遺言書がない場合は、法定相続人全員で話し合い、「遺産分割協議」を行います。ここで、親の家を誰が受け継ぐのか、他の財産と合わせてどのように分けるのかを決定し、その内容をまとめた「遺産分割協議書」を作成します。

相続税は、相続する財産の総額が一定の金額(基礎控除額)を超える場合に課税されます。基礎控除額は「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」で計算され、この金額内であれば相続税はかかりません。もし相続税が発生する場合は、相続開始から10ヶ月以内に申告・納税が必要です。相続税の節税対策としては、生前贈与や生命保険の活用などがありますが、専門的な知識が必要となるため、税理士に相談することをおすすめします。

兄弟姉妹との共有名義のリスクと対策

親の家を兄弟姉妹で共有名義にすることは、一見公平な方法に見えますが、将来的にさまざまなリスクを伴います。例えば、家の売却や大規模なリフォーム、賃貸に出すといった際に、共有者全員の合意が必要となります。意見が食い違うと、なかなか話が進まず、家の処分や活用が滞ってしまう可能性があります。

また、共有名義の家を相続した兄弟姉妹が亡くなった場合、その持分はさらにその配偶者や子供たちに相続され、共有者が増えて権利関係が複雑化する「数次相続」のリスクもあります。将来的なトラブルを避けるためには、共有名義を避けることが賢明です。例えば、特定の兄弟姉妹が家を相続し、他の兄弟姉妹には代償金や別の財産を渡す「代償分割」や、家を売却して現金で分ける「換価分割」などの方法が考えられます。

相続トラブルを回避するために

相続は、家族関係を良好に保つためにも円滑に進めたいものです。トラブルを未然に防ぐためには、事前の準備とコミュニケーションが何よりも重要です。

まず、親が元気なうちに、家族全員で実家の将来について話し合う機会を設けることが大切です。親の意向を尊重しつつ、兄弟姉妹それぞれの考えや希望を共有し、早めに方向性を決めておくことで、後に起こりうる対立を避けられます。次に、親には遺言書の作成を検討してもらいましょう。遺言書があれば、親の明確な意思が示されるため、遺産分割協議がスムーズに進みやすくなります。

また、相続財産の調査や評価、相続税の試算など、専門的な知識が必要な場面では、弁護士や税理士といった専門家を交えて相談することをおすすめします。第三者である専門家が間に入ることで、客観的な視点からアドバイスを得られ、公平な解決策を見つける手助けとなります。

□「愛知県春日井市版 実家・空き家の相続の本」を無料プレゼント!

相続した不動産をどうすれば良いかお悩みの方、 売却を検討されている方へ。

専門家が執筆した本書で、相続や空き家に関する知識を深め、 不安や疑問を解消しませんか?

アンケートにご回答いただいた方へ、 「愛知県春日井市版 実家・空き家の相続の本」 を無料でプレゼントしています。

無料で申し込む →

空き家として管理する場合

親の家を「空き家として管理する」という選択は、すぐに売却や賃貸を決められない場合や、将来的に自身が住む可能性がある場合に選ばれることがあります。しかし、空き家には様々なリスクが伴うため、その内容を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

空き家になることのリスク(管理費、固定資産税、防犯・防災)

空き家を放置することは、経済的、法的、そして社会的な複数のリスクを伴います。

まず、経済的なリスクとしては、管理費や固定資産税の負担が挙げられます。特に、適切な管理が行われず「特定空き家」に指定されると、固定資産税の優遇措置が解除され、税額が最大で6倍に跳ね上がる可能性があります。また、老朽化が進行すればするほど、将来的な修繕費用や解体費用がかさむことになります。

次に、法的・社会的なリスクです。管理されていない空き家は、不法侵入や放火、ゴミの不法投棄などの犯罪の温床となりやすく、防犯・防災上の問題を引き起こします。庭木の越境や屋根瓦の落下などにより、近隣住民とのトラブルに発展する可能性も否定できません。さらに、老朽化による倒壊の危険性があれば、自治体から改善命令が出され、最終的には行政代執行で解体され、その費用が所有者に請求されることもあります。

適切な空き家管理の方法

空き家を適切に管理するためには、定期的な見回りや手入れが不可欠です。具体的な管理方法としては、以下のような項目が挙げられます。

  • 定期的な見回り: 建物の損傷や不法侵入の痕跡がないかを確認します。

  • 通風・換気: 湿気によるカビや腐食を防ぐため、定期的に窓を開けて空気を入れ替えます。

  • 清掃: 室内や庭の清掃を行い、害虫の発生やゴミの不法投棄を防ぎます。

  • 郵便物処理: 郵便受けに溜まった郵便物を回収し、個人情報保護と防犯に努めます。

  • 草刈り・庭木の手入れ: 敷地内の雑草や伸びすぎた庭木を剪定し、近隣への迷惑や防犯上の問題を回避します。

  • 火災保険の加入: 万が一の災害に備え、適切な火災保険に加入しておくことも重要です。

これら全てを自身で行うのが難しい場合は、空き家管理サービスの利用を検討するのも一つの手です。専門業者に依頼すれば、上記の管理作業を代行してもらえるため、遠方に住んでいる場合や多忙な場合でも安心して空き家を維持できます。サービス内容や費用は業者によって異なるため、複数の業者を比較検討することをおすすめします。

その他の活用方法

親の家を売却・賃貸・相続・空き家管理以外の方法で活用することも可能です。ここでは、具体的な活用方法として、自身が住むためのリフォームや、地方自治体の支援制度を活用した方法について解説します。

リフォームして自分で住む

親の家をリフォームして、ご自身やご家族が住むという選択肢もあります。長年住み慣れた地域を離れずに済む、新築よりも費用を抑えられる可能性がある、といったメリットが挙げられます。

リフォーム費用は内容によって大きく異なりますが、間取り変更を伴う大規模な改修や、耐震補強などを行う場合は高額になる傾向があります。二世帯住宅に改築することも可能ですが、プライバシーの確保や生活習慣の違いを考慮し、慎重な計画が必要です。また、一定の条件を満たすリフォームであれば、住宅ローン控除やリフォーム減税などの優遇制度を利用できる場合があるので、事前に確認しておきましょう。

地方創生や自治体の支援制度の活用

空き家となった実家が地方にある場合、地方創生や空き家対策の一環として、自治体が提供する様々な支援制度を活用できる可能性があります。

代表的なものとしては、自治体が運営する「空き家バンク」への登録が挙げられます。これは、空き家を売却または賃貸したい所有者と、移住を希望する利用者をマッチングする制度です。また、移住支援制度として、空き家を改修する際の補助金や、移住者への定住奨励金などを設けている自治体もあります。これらの制度を活用することで、実家の維持管理費の負担を軽減したり、新たな活用先を見つけたりすることが期待できます。利用できる制度は自治体によって異なるため、まずは該当する自治体の窓口やウェブサイトで確認してみましょう。

実家の状態別アドバイス

実家の将来を考える上で、家の現状は非常に重要な判断材料となります。特に老朽化の度合いや、ご自身が実家から離れて暮らしているか、また兄弟姉妹との関係性によって、取るべき選択肢や注意すべき点が大きく異なります。ここでは、実家の状態に応じた具体的なアドバイスをご紹介します。

老朽化が進んでいる場合

親の家が築年数を経て老朽化が進んでいる場合、そのまま住み続けるにしても、売却や賃貸に出すにしても、様々な課題が生じます。まず、耐震診断の実施を検討しましょう。特に旧耐震基準の建物は、大規模な地震の際に倒壊するリスクが高く、診断によって必要な補強工事が明らかになることがあります。

大規模修繕やリフォームには多額の費用がかかるため、その費用をかけてまで維持する価値があるか、慎重に検討が必要です。売却を考える場合、老朽化物件は買い手が見つかりにくい、あるいは売却価格が低くなる傾向にあります。場合によっては、解体して更地にした方が売れやすい、または土地の活用がしやすくなることもありますが、解体費用も数百万円単位でかかるため、事前の見積もりと費用対効果の検討が不可欠です。自治体によっては老朽家屋の解体費用に対する補助金制度を設けている場合もあるので、確認してみましょう。

遠方に住んでいる場合

親の家から遠方に住んでいる場合、実家の管理は物理的な負担が大きくなります。定期的な現地訪問が難しいと、空き家になった際に家の状態が悪化しやすくなるだけでなく、不法侵入やゴミの不法投棄といった防犯上のリスクも高まります。

このような状況では、空き家管理サービスの利用を検討するのが有効です。専門の管理会社に依頼すれば、定期的な巡回、通風・換気、郵便物の確認、庭の手入れなどを代行してくれます。また、売却や賃貸を検討する際も、現地の不動産会社や司法書士、税理士といった専門家と密に連携を取り、オンラインツールを活用しながら情報収集や手続きを進めることが重要です。遠隔地からの管理・処分は時間と手間がかかるため、早めに具体的な計画を立て、信頼できる専門家を見つけることが成功の鍵となります。

共有名義で揉めそうな場合

親の家を兄弟姉妹で共有名義にする場合、将来的に意見の相違からトラブルに発展するリスクがあります。例えば、「売却したい」「賃貸に出したい」「リフォームしたい」など、活用方法に関する意見が割れたり、維持管理費用の負担割合で揉めたりすることが少なくありません。

このような事態を避けるためには、親が元気なうちに、そして相続が発生する前に、兄弟姉妹全員で実家の将来について話し合う機会を設けることが最も重要です。親の意向も踏まえ、それぞれの希望や経済状況、将来設計を率直に共有し、合意形成を目指しましょう。もし話し合いが難しい場合は、弁護士などの第三者を交えて遺産分割協議を進めることも有効です。また、共有名義のままだと、将来的にさらに次の世代へと権利が細分化され、問題が複雑化する可能性もあります。どうしても意見がまとまらない場合は、共有物分割請求訴訟という法的な手段もありますが、これは最終手段と考えるべきでしょう。事前の話し合いで、全員が納得できる解決策を見つける努力が何よりも大切です。

親との話し合い方と進め方

親の家の将来について考える際、最も重要でありながらも難しいのが、親御さんとの話し合いです。感情的にならず、お互いの意見を尊重しながら、円満に意思決定を進めるためのポイントを解説します。

タイミングと切り出し方

親の家の将来に関する話し合いは、デリケートな問題であるため、タイミングと切り出し方が非常に重要です。親にプレッシャーを与えず、自ら考えてもらうような姿勢で臨みましょう。

まず、親の体調が良い時や、家族が落ち着いて話せる時間帯を選ぶことが大切です。食事中やリラックスしている時に、世間話の延長で切り出すのが良いでしょう。「最近、〇〇さんの家が空き家になって大変だったって聞いたんだけど、うちの家のことって何か考えてる?」といったように、第三者の話をきっかけにするのも一つの方法です。

決して「どうするつもりなの?」と問い詰めるような言い方は避け、「これから先、何かあった時に困らないように、一緒に考えていけたら嬉しいな」といった、親の気持ちに寄り添う言葉を選ぶことが大切です。一度で結論を出そうとせず、まずは親の今の気持ちや考えを聞くことに徹しましょう。

意思決定のプロセス

親の家の将来に関する意思決定は、家族全員が納得できる形で進めることが理想です。そのためには、段階を踏んだプロセスが求められます。

まずは、家族会議の場を設けることを検討しましょう。兄弟姉妹がいる場合は、全員が参加し、それぞれの意見を出し合う機会を設けることが重要です。その際、感情的にならず、親の意向を最優先に尊重する姿勢を忘れてはいけません。

次に、売却、賃貸、リフォーム、空き家管理など、考えられる選択肢とそのメリット・デメリットを具体的に提示し、それぞれの選択肢が親の生活や将来にどのような影響を与えるかを客観的に説明します。必要であれば、不動産業者や税理士、弁護士といった専門家にも同席してもらい、専門的な見地からのアドバイスを得ることも有効です。これにより、家族だけでは見落としがちなリスクや、より良い解決策が見つかることもあります。

最終的な決定は、親の意思を尊重しつつ、家族全員が納得できる着地点を見つけることを目指しましょう。焦らず、時間をかけて話し合うことが、後悔のない選択へとつながります。

専門家への相談

親の家の将来について考える際、複雑な手続きや専門的な知識が必要となる場面は少なくありません。ご自身だけで全てを解決しようとせず、必要に応じて専門家の力を借りることで、よりスムーズに、そして後悔のない選択をすることができます。

誰に相談すべきか(不動産業者、弁護士、税理士など)

親の家に関する悩みは多岐にわたるため、相談すべき専門家も状況によって異なります。主な相談先とその役割、相談のタイミングを理解しておきましょう。

専門家

主な相談内容

相談のタイミング

不動産業者

売却価格の査定、売却活動、賃貸運営の相談、管理委託

売却・賃貸を検討し始めたら

弁護士

遺産分割協議、相続トラブル、遺言書の作成・確認

相続問題が発生、または予防したい場合

税理士

相続税の申告、譲渡所得税の計算、節税対策

相続が発生、または売却を検討し始めたら

司法書士

相続登記、遺言書の検認、成年後見制度

相続が発生、不動産の名義変更が必要な場合

建築士・リフォーム会社

建物の劣化診断、リフォーム費用、耐震診断

老朽化が気になる、リフォームを検討する場合

このように、それぞれの専門家が異なる分野のプロフェッショナルです。例えば、売却を検討しているなら不動産業者に、相続で兄弟間の意見がまとまらない場合は弁護士に、相続税の計算や節税について知りたい場合は税理士に相談するのが適切です。

相談する際のポイント

専門家に相談する際は、限られた時間の中で最大限の成果を得るために、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

まず、事前の情報整理を徹底しましょう。親の家の登記事項証明書、固定資産税納税通知書、間取り図など、関連する資料をできるだけ揃えておくことで、専門家も状況を正確に把握しやすくなります。次に、質問事項を具体的に準備しておくことです。「どうすればいいですか?」といった漠然とした質問ではなく、「この場合、相続税はいくらになりますか?」「売却するとして、相場はどのくらいですか?」など、聞きたいことを明確にしておきましょう。

また、可能であれば複数の専門家に相談することを検討してください。特に不動産の売却や賃貸では、業者によって査定額や提案内容が異なることがあります。費用についても事前に確認し、納得した上で依頼することが大切です。専門家選びは、実績や経験、そして何よりも信頼できる人柄であるかを見極めることが成功への鍵となります。

まとめ:後悔しない実家の将来設計のために

後悔しない実家の将来設計のために

親の家の将来を考えることは、感情的な側面と現実的な側面が複雑に絡み合うデリケートな問題です。この記事では、売却、賃貸、相続、活用、そして空き家管理という様々な選択肢を具体的に解説してきました。それぞれの選択肢にはメリット・デメリットがあり、ご家族の状況や親御さんの意向によって最適な道は異なります。

最も大切なのは、「早めに動き出すこと」と「親御さんとしっかり話し合うこと」です。問題が顕在化してからでは、選択肢が狭まったり、トラブルに発展したりする可能性が高まります。まずは親御さんの考えを尊重しつつ、現状を把握し、具体的な選択肢を一緒に検討していく姿勢が重要です。必要であれば、不動産業者、弁護士、税理士といった専門家の知恵を借りることも恐れないでください。専門家は、客観的な視点と専門知識で、あなたとご家族を力強くサポートしてくれるはずです。

このプロセスを通じて、単に家の処分を決めるだけでなく、親御さんとの関係を深め、家族としての将来を見つめ直す貴重な機会となるでしょう。後悔のない実家の将来設計を実現するために、この記事で得た知識が、あなたの一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

監修者情報

公開日:2026.07.07

高木いおり

高木いおり

代表の私は1964年、春日井市で生まれ育ち、居住しております。 地元の、いずみ幼稚園、神領小学校、東部中学校、春日井高校、名古屋大学 医療技術短期大学部看護学科(現、医学部保健学科看護科)卒で、宅地建物取引士と看護師免許も持っています。

春日井市の方に愛され50年地域密着型不動産
0568-51-0033 営業時間 10:00-18:00 定休日 水曜日
神領不動産

春日井市の空き家・空き地のご相談は

  • 勝川
  • 春日井
  • 神領
  • 高蔵寺

株式会社 神領不動産

〒487-0024 愛知県春日井市大留町1丁目16番地1

愛知県知事免許(12)第10797号