2023/09/25
使えない、建て替えできない……市街化調整区域の「分家住宅」
不動産仲介業者を介さずに分家住宅を購入し、
市(小牧市)から「ここには住めませよ」
と言われた方からどうしたらいいのか?の相談がありました。
分家住宅とは、
農家などを営んでいた「本家」から分家した人が
市街化調整区域に建てた家のことです
本家・分家という言い方でもわかるように
分家住宅は誰でも建てられる家ではありません
市街化調整区域の土地を持っている所有者の子どもや孫など
分家住宅が建てられる人の条件が決められています。
具体的には、次のようになります。
・本家となる者の3親等以内の血族
・持ち家がないこと
・本家の跡取りが明確であること
など、、、、分家住宅を建てるには
厳しい条件があます。
この分家住宅は属人性が強く
使用できる「人」も限定されます。
それは、分家住宅建築の許可を受けた者
その配偶者及び直系卑属(子や孫)となります。
そのため分家住宅を売却しようとしたときには
何の手続き(用途変更の許可の取得)もしなければ
買主はその分家住宅を使用すること(居住含む)ができません
賃貸もできません
つまり、第三者がこの分家住宅を使用するためには
行政から用途変更の許可をうけなければならないのです。
この用途変更の許可には
原則として売主の「やむを得ない事情」が必要となります。
家を売ってお金が欲しい
という理由だけではまず許可がおりません。
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調整区域に建っている家を買うときには
既存宅地だけでなく、分家住宅かどうかも調べる必要があります
また、仲介手数料が惜しいということで
不動産会社を介さずに
不動産の売買や名義変更をなさる方がいますが
必ずと言っていいほどトラブルになります。
仲介手数料は物件価格の約3%
他の金融商品に比べて決して高いものではありません
不動産の売買は、必ず信頼おける不動産会社にお願いいたしましょう
春日井市の相続した実家の売却の相談、ご依頼は
(株)神領不動産へ
監修者情報
公開日:2023年3月24日
更新日:2023年3月24日
代表の私は1964年、春日井市で生まれ育ち、居住しております。 地元の、いずみ幼稚園、神領小学校、東部中学校、春日井高校、名古屋大学 医療技術短期大学部看護学科(現、医学部保健学科看護科)卒で、宅地建物取引士と看護師免許も持っています。